重要施設・その2

【2008年8月9日 12時50分/青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮】

さて、続いてもう一カ所ご紹介する六ヶ所村にある国家的重要施設。

実際には先程ご紹介した「むつ小川原国家石油備蓄基地」よりも、今回ご紹介する施設に関するニュースで六ヶ所村の名前を知ったという方が多いと思います。



その施設とは日本原燃株式会社の核燃料関連施設群。
日本全国の原子力発電所で使用済みとなった核燃料を集め、そこからウランとプルトニウムを取り出す「再処理工場」、ウラン燃料を臨界しやすくするための「ウラン濃縮工場」、そして"原子力事業によるゴミ"を保管管理する「低レベル放射性廃棄物埋設センター」と「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」が設けられています。

これらについては近くにある「六ヶ所原燃PRセンター」で詳しく知ることが出来ます。

ということでここを訪れてみました。
まず驚いたのは、家族連れで賑わっていたこと。館内は各施設の内部を再現した感じになっており、個々の施設や工程で何をしているのかが展示とビデオで分かりやすく説明されています。

展示・説明内容は悪くない施設でした。
しかしその内容は「核燃料の再処理」に重点が置かれ、とにかく"リサイクルは良いことだ"的なものに終始している感が強いもの。
より真剣に考えるべき「放射性廃棄物の処置」については、その貯蔵管理施設の内部を再現したコーナーもありましたが、こちらは"安全です"を連呼するだけという感じです。

PRセンターですから、それは致し方ないのかもしれません。
しかし入館時に配布されるパンフレットでも、「再処理」は見開き2ページ、「ウラン濃縮」は1ページを割いているのに対して、放射性廃棄物に関しては「低レベル」についてが僅かに2分の1ページ記載されているのみ。しかも同じページの残り半分は「環境モニタリングによる安全性の確保」が記されています。
つまり「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理」については独自のスペースが無く、「再処理」の一部として簡単な説明があるのみです。

どうにもこのパンフレット、作りが意図的というか・・・。

先に記したように展示内容は決して悪くない施設なので、もう一歩「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理」について踏み込んだ内容が欲しいような気がします。

ところで最後に六ヶ所村を訪れての感想。これだけ国家レベルの重要施設が密集しているのですから、多額の補助金が投入されて村のインフラ整備はかなり高いレベルにあるのかと思っていました。
しかし役場こそ比較的綺麗な建物でしたが、その周辺の市街地は道路を含めてどちらかというと貧弱な感じ。他の原子力発電所などを持つ自治体の中心街と比べると、少々驚く街並みでした。
 
 

 

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斉藤@編集室。

  • Author:斉藤@編集室。
  • スーパー耐久をはじめとしたモータースポーツや自動車全般を主に、陸海空の交通に関するハード&ソフトの両面について取材活動や執筆制作活動を展開。
    車については乗用車はもちろん、商用車、トラックや特殊車両まで守備範囲は広い。
    モータースポーツは主催者側と参加者側の両方を経験して現在に至る。
    北海道出身、東京都在住。
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