仕様変更の狙いとは?
ここ数日は、トップニュースに世界的な景気後退の影響を受けた自動車産業の話題が上っています。
当初はアメリカの"ビッグスリー"に対する政府支援策の行方など当初は国外のニュースが多かったように感じていました。
しかし日本の自動車メーカーが相次いでモータースポーツからの撤退を発表した頃を境に、国内メーカーの減産、決算見通しの下方修正、販売台数の減少などが主に伝えられるようになってきています。
世界的な不況の進行は、現在と数カ月前のニュースを見比べても如何に急激なものであったかを理解できます。
●日産九州工場、新型「ティアナ」生産開始を祝う
−YOMIURI ONLINE 九州発(読売新聞) 2008年6月3日
自動車メーカーの工場進出が相次いだ九州北部。
日産自動車は6月2日に二代目となる「ティアナ」を発売、生産を担う九州工場でラインオフを祝う式典が催されたという話題です。

記事では工場長の方が「前年度の生産台数40万台に対して、今年度は50万台を目指す」と語っておられます。
あれから半年が経ちました。
●日産が九州工場など追加減産、派遣社員ゼロに
−YOMIURI ONLINE 九州発(読売新聞) 2008年12月18日
世界的な自動車市場の不振によって、各メーカーは減産を相次いで発表。日産自動車も九州工場などでの生産計画を数度に渡って見直し、減産規模を拡大しました。
その結果、九州工場では派遣社員をゼロにした上、稼働率を下げるというギリギリの選択をしています。
このようなニュースが伝えられた中、12月19日に日産自動車は「ティアナ」の仕様変更を実施しました。
その内容は安全装備の充実化がメインとリリースで発表されています。
リリースに記された変更点は次の通りです。
・運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステムの全車標準装備化
・SRSカーテンエアバッグシステムの全車標準装備化
・XVグレードにバイキセノンヘッドランプ+アクティブAFSを標準装備化
・4WD全車に寒冷地仕様を標準装備化
・カーウイングスナビゲーションシステム装着車にETCユニットを標準装備化
・VDCのオプション設定を拡大
こうして見ると、確かに安全装備類の全車標準装備化が推し進められた印象です。
しかし価格も改定されて次のようになりました。
ご覧の通り全てのグレードで価格改定され、新旧価格を比べると平均3%の値上がりとなりました。
そして良く調べていくと、実は今回の仕様変更はそれまでオプション設定されていたものを単純に標準装備化して、オプション価格分を車両本体価格に反映させただけの内容に過ぎないのです。
つまり安全装備を全車標準装備化するなどの対応は良いことだと思いますが、量産メリットを活かした価格の引き下げ効果は一切加味されていません。
非常に穿った見方になってしまいますが、今回の仕様変更は製造の簡略化を狙いとした"作り手の都合"によるもののような気がしてなりません。オプション装着の有無という差異が無くなれば、受発注から生産、在庫管理に至るまで省力化やコストダウンを図ることが出来ると思われるからです。
ユーザーに安全装備の普及を訴えるのであれば、仕様変更前の車両本体価格にオプション設定価格を100%加えた金額を新たな車両本体価格にするようなことはしないはずでしょう。
当初はアメリカの"ビッグスリー"に対する政府支援策の行方など当初は国外のニュースが多かったように感じていました。
しかし日本の自動車メーカーが相次いでモータースポーツからの撤退を発表した頃を境に、国内メーカーの減産、決算見通しの下方修正、販売台数の減少などが主に伝えられるようになってきています。
世界的な不況の進行は、現在と数カ月前のニュースを見比べても如何に急激なものであったかを理解できます。
●日産九州工場、新型「ティアナ」生産開始を祝う
−YOMIURI ONLINE 九州発(読売新聞) 2008年6月3日
自動車メーカーの工場進出が相次いだ九州北部。
日産自動車は6月2日に二代目となる「ティアナ」を発売、生産を担う九州工場でラインオフを祝う式典が催されたという話題です。

記事では工場長の方が「前年度の生産台数40万台に対して、今年度は50万台を目指す」と語っておられます。
あれから半年が経ちました。
●日産が九州工場など追加減産、派遣社員ゼロに
−YOMIURI ONLINE 九州発(読売新聞) 2008年12月18日
世界的な自動車市場の不振によって、各メーカーは減産を相次いで発表。日産自動車も九州工場などでの生産計画を数度に渡って見直し、減産規模を拡大しました。
その結果、九州工場では派遣社員をゼロにした上、稼働率を下げるというギリギリの選択をしています。
このようなニュースが伝えられた中、12月19日に日産自動車は「ティアナ」の仕様変更を実施しました。
その内容は安全装備の充実化がメインとリリースで発表されています。
リリースに記された変更点は次の通りです。
・運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステムの全車標準装備化
・SRSカーテンエアバッグシステムの全車標準装備化
・XVグレードにバイキセノンヘッドランプ+アクティブAFSを標準装備化
・4WD全車に寒冷地仕様を標準装備化
・カーウイングスナビゲーションシステム装着車にETCユニットを標準装備化
・VDCのオプション設定を拡大
こうして見ると、確かに安全装備類の全車標準装備化が推し進められた印象です。
しかし価格も改定されて次のようになりました。
| グレード | 旧価格 | 新価格 | 差額 |
| 350XV | \3,948,000 | \4,053,000 | \105,000 |
| 250XV | \3,265,500 | \3,370,500 | \105,000 |
| 250XL | \2,751,000 | \2,798,250 | \47,250 |
| 250XE | \2,467,500 | \2,551,500 | \84,000 |
| 250XL FOUR | \2,961,000 | \3,045,000 | \84,000 |
| 250XE FOUR | \2,677,500 | \2,798,250 | \120,750 |
ご覧の通り全てのグレードで価格改定され、新旧価格を比べると平均3%の値上がりとなりました。
そして良く調べていくと、実は今回の仕様変更はそれまでオプション設定されていたものを単純に標準装備化して、オプション価格分を車両本体価格に反映させただけの内容に過ぎないのです。
つまり安全装備を全車標準装備化するなどの対応は良いことだと思いますが、量産メリットを活かした価格の引き下げ効果は一切加味されていません。
非常に穿った見方になってしまいますが、今回の仕様変更は製造の簡略化を狙いとした"作り手の都合"によるもののような気がしてなりません。オプション装着の有無という差異が無くなれば、受発注から生産、在庫管理に至るまで省力化やコストダウンを図ることが出来ると思われるからです。
ユーザーに安全装備の普及を訴えるのであれば、仕様変更前の車両本体価格にオプション設定価格を100%加えた金額を新たな車両本体価格にするようなことはしないはずでしょう。