トヨタベルタ
今日は、昨日までの取材出張で使ったトヨタベルタのインプレッションです。

トヨタベルタのデビューは2005年の11月。もう少しで丸一年を迎えようとしています。
ポジショニングとしてはトヨタラインナップのボトムレンジを担います。特に4ドアセダンボディとしてはトヨタ最小サイズ。
コンポーネンツの多くをヴィッツと共用しています。
そしてこの車の存在を語る上で忘れられないのが、重要な世界戦略車種であるということ。
日本以外でも、ヨーロッパを除く世界129ヶ国で販売されているのです。
北米などでは若年層や高齢者、女性ユーザーがターゲット。
一方、アジア各国などでは一般庶民への自動車の普及が進んでいる中で、ファミリーカーとしての需要に応えています。

ご承知の通り、先代にあたるモデルはプラッツというネーミングでした。
ヴィッツの主要コンポーネントを用いて4ドアセダン化、という手法はベルタも同じですが、プラッツよりもデザイン面が大幅に見直されています。
具体的に言えばプラッツでは拭いきれなかった「チープ感」がベルタではほとんど感じられなくなりました。
ボリュームあるスタイリング、フロントフェイスは世界的に主流となっているグリルのラインがバンパーを突き抜けるデザインが採用されています。
ボディサイズは全長4300mm(+120mm)、全幅1690mm(+30mm)、全高1460mm(-40mm)、ホイルベース2520mm(+180mm)となっています。ちなみに()内の数値はプラッツとの比較。
高さは若干低められましたが、それ以外は拡大されています。幅についてはトヨタ最小セダンでも、日本基準のひとつである「5ナンバー枠」いっぱいになりました。

インテリアはセンターメーターを採用。センター配置には賛否両論あるところですが、全体的なインテリアのクオリティはプラッツと比べて数段アップした感じです。
今回乗ったモデルは最上級グレード「G」仕様。
ゆえにオートエアコンやスマートエントリー&スタートシステムなどが装備された豪華版であり、装備の面では全く不満はありません。
ただし運転視界の面で左右Aピラー付近の視覚が気になる部分があり、市街地の交差点における右左折時などが注意が必要でしょう。

ところで装備面で感心したのがコレです。
運転席にはハイトアジャスターが全車に標準装備されていますが、このアジャスターはシートが一体で上下するタイプ。
座面のみを上下させるタイプのものを安価な車種に備えるメーカーが少なくないのですが、座面のみ上下タイプは背もたれとの正しい関係を得にくく、運転中の疲労を招きます。
その点、このシート一体アジャスターは、どの高さに合わせても正しいドライビングポジションを得られるので、安全性も高いと言えます。操作もレバー一本、女性でもラクラクです。

そしてリアシート。
セダンボディなのですから、5ドアハッチバック以上に、リアシートの居住性は気になるところですが・・・。
これが抜群に良いのです。
ホイルベース延長の恩恵もあって、ドア開口部に狭さはありません。ごくごく自然に乗降することが可能です。
リアシートの居心地ですが、こちらも狭さはありません。最も「3ナンバー車」が当たり前の昨今では横方向の物足りなさを感じる方もおられるかもしれませんが、大人2人用と考えれば全く文句無しの空間です。
前後方向も余裕があり、身長184cm(胴長体形)の筆者が運転席で適切なポジションを取ったあと、その後ろの席に座っても膝元には充分な余裕が残ります。
個人的には片道2時間程度は全く問題なくノンストップで乗り続けられるという印象です。もちろん、休憩をはさめば、もっと長時間でもOK。
ちなみに「G」仕様ではリアシートに6:4分割可倒機構が備わります。更に1人分のカップホルダーがついたセンターアームレストも装備。
ただし「G」以外では一体型も含めた可倒機構のみならず、アームレストが備わらないのでトランクスルーは一切装備されません。
この点、大きな荷物や長尺物を積む機会の多い方は、グレード選択で注意が必要です。
なお、広大なトランクルームはベルタの大きな特徴で、その容量は475リットル(VDA)。
この数値、3ナンバーサイズのセダンに充分匹敵するサイズです。ただ、トランクリッドのアームには凝った機構は採用されていないので、荷物の積み方によってはアームが干渉することもあるかもしれません。

最後にパフォーマンスのお話しを。
「G」仕様のエンジンは排気量1,296cc、2WDと4WDが用意されています。
最高出力はともに64kW(87ps)、最大トルクは116N・m(11.8kg-m)。
トランスミッションは4WDは一般的な4速オートマチック、2WDにはCVTが組み合わされます。
ドライブフィーリングは軽快なもの。しかし、安っぽさや"軽々しさ"はなく、適度に落ち着いた走りです。
全体的な操作性は軽め。やはりキャラクターとしては高速クルージングよりもシティユースを重視していることが分かります。
実用燃費は市街地のみの走行で実に12km/Liter。この好燃費は高効率のCVTも有効に働いた結果でしょう。
しかし、街中などの低速巡航時に、CVTからと思われる「唸り音」が聞こえて来るのは気になるところ。
これが乗った車の個体によるものならば問題はありませんが・・・。
総じてベルタの完成度は高いといえるでしょう。
実用性や居住性が高い上に、スタイリングも磨きがかけられて、堂々と乗ることが出来るスモールセダン、という印象です。
実際に日本市場ではまだまだセダン復権は先の話になりそうで、ベルタは主に高齢者ユーザーや法人ユース、レンタカーの需要に応えることになりそうです。
もうちょっとユーザーへのアプローチの仕方を変えれば、ダウンサイジング傾向が強いマーケットにおいては、新たなファミリーカーの理想形として支持を集められそうな気がします。

トヨタベルタのデビューは2005年の11月。もう少しで丸一年を迎えようとしています。
ポジショニングとしてはトヨタラインナップのボトムレンジを担います。特に4ドアセダンボディとしてはトヨタ最小サイズ。
コンポーネンツの多くをヴィッツと共用しています。
そしてこの車の存在を語る上で忘れられないのが、重要な世界戦略車種であるということ。
日本以外でも、ヨーロッパを除く世界129ヶ国で販売されているのです。
北米などでは若年層や高齢者、女性ユーザーがターゲット。
一方、アジア各国などでは一般庶民への自動車の普及が進んでいる中で、ファミリーカーとしての需要に応えています。

ご承知の通り、先代にあたるモデルはプラッツというネーミングでした。
ヴィッツの主要コンポーネントを用いて4ドアセダン化、という手法はベルタも同じですが、プラッツよりもデザイン面が大幅に見直されています。
具体的に言えばプラッツでは拭いきれなかった「チープ感」がベルタではほとんど感じられなくなりました。
ボリュームあるスタイリング、フロントフェイスは世界的に主流となっているグリルのラインがバンパーを突き抜けるデザインが採用されています。
ボディサイズは全長4300mm(+120mm)、全幅1690mm(+30mm)、全高1460mm(-40mm)、ホイルベース2520mm(+180mm)となっています。ちなみに()内の数値はプラッツとの比較。
高さは若干低められましたが、それ以外は拡大されています。幅についてはトヨタ最小セダンでも、日本基準のひとつである「5ナンバー枠」いっぱいになりました。

インテリアはセンターメーターを採用。センター配置には賛否両論あるところですが、全体的なインテリアのクオリティはプラッツと比べて数段アップした感じです。
今回乗ったモデルは最上級グレード「G」仕様。
ゆえにオートエアコンやスマートエントリー&スタートシステムなどが装備された豪華版であり、装備の面では全く不満はありません。
ただし運転視界の面で左右Aピラー付近の視覚が気になる部分があり、市街地の交差点における右左折時などが注意が必要でしょう。

ところで装備面で感心したのがコレです。
運転席にはハイトアジャスターが全車に標準装備されていますが、このアジャスターはシートが一体で上下するタイプ。
座面のみを上下させるタイプのものを安価な車種に備えるメーカーが少なくないのですが、座面のみ上下タイプは背もたれとの正しい関係を得にくく、運転中の疲労を招きます。
その点、このシート一体アジャスターは、どの高さに合わせても正しいドライビングポジションを得られるので、安全性も高いと言えます。操作もレバー一本、女性でもラクラクです。

そしてリアシート。
セダンボディなのですから、5ドアハッチバック以上に、リアシートの居住性は気になるところですが・・・。
これが抜群に良いのです。
ホイルベース延長の恩恵もあって、ドア開口部に狭さはありません。ごくごく自然に乗降することが可能です。
リアシートの居心地ですが、こちらも狭さはありません。最も「3ナンバー車」が当たり前の昨今では横方向の物足りなさを感じる方もおられるかもしれませんが、大人2人用と考えれば全く文句無しの空間です。
前後方向も余裕があり、身長184cm(胴長体形)の筆者が運転席で適切なポジションを取ったあと、その後ろの席に座っても膝元には充分な余裕が残ります。
個人的には片道2時間程度は全く問題なくノンストップで乗り続けられるという印象です。もちろん、休憩をはさめば、もっと長時間でもOK。
ちなみに「G」仕様ではリアシートに6:4分割可倒機構が備わります。更に1人分のカップホルダーがついたセンターアームレストも装備。
ただし「G」以外では一体型も含めた可倒機構のみならず、アームレストが備わらないのでトランクスルーは一切装備されません。
この点、大きな荷物や長尺物を積む機会の多い方は、グレード選択で注意が必要です。
なお、広大なトランクルームはベルタの大きな特徴で、その容量は475リットル(VDA)。
この数値、3ナンバーサイズのセダンに充分匹敵するサイズです。ただ、トランクリッドのアームには凝った機構は採用されていないので、荷物の積み方によってはアームが干渉することもあるかもしれません。

最後にパフォーマンスのお話しを。
「G」仕様のエンジンは排気量1,296cc、2WDと4WDが用意されています。
最高出力はともに64kW(87ps)、最大トルクは116N・m(11.8kg-m)。
トランスミッションは4WDは一般的な4速オートマチック、2WDにはCVTが組み合わされます。
ドライブフィーリングは軽快なもの。しかし、安っぽさや"軽々しさ"はなく、適度に落ち着いた走りです。
全体的な操作性は軽め。やはりキャラクターとしては高速クルージングよりもシティユースを重視していることが分かります。
実用燃費は市街地のみの走行で実に12km/Liter。この好燃費は高効率のCVTも有効に働いた結果でしょう。
しかし、街中などの低速巡航時に、CVTからと思われる「唸り音」が聞こえて来るのは気になるところ。
これが乗った車の個体によるものならば問題はありませんが・・・。
総じてベルタの完成度は高いといえるでしょう。
実用性や居住性が高い上に、スタイリングも磨きがかけられて、堂々と乗ることが出来るスモールセダン、という印象です。
実際に日本市場ではまだまだセダン復権は先の話になりそうで、ベルタは主に高齢者ユーザーや法人ユース、レンタカーの需要に応えることになりそうです。
もうちょっとユーザーへのアプローチの仕方を変えれば、ダウンサイジング傾向が強いマーケットにおいては、新たなファミリーカーの理想形として支持を集められそうな気がします。